ドーバーの絶壁

MUSICとLITRATURE

ブラックジャック英語版が面白い

昨日に引き続き、英語の記事をまた一つ。

 

一昨年、新宿の紀伊国屋で見つけたブラックジャックの英語版。英語の勉強ついでに、手塚治虫は別の言語でも感動出来るのか?という実験も兼ねて購入。

 

VERTICALというアメリカの会社から出版されている"Black Jack"は、日本の単行本よりややサイズが大きい。装丁がスタイリッシュでお洒落なのは、洋書ならでは。

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センターからぐにゃっと内蔵が。

 

面白い点は、漫画の読み方のレクチャーが書かれていること。

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漫画の最終ページ、言い換えると横書きの洋書を開いたときの最初のページに"Worning way!" という読書中のピノコのコマが出現。いつもの習慣で後ろ側からページをくってしまった外国人向けに、"日本の漫画は右上から左下に読むんだよ、最初は戸惑うかもね"という懇切丁寧な表記がされている。

 

そういえば、文字は横書きにも関わらず、漫画は右から左へ読むことに気づく。日本語の縦書きの習慣からだろうか。

 

内容は、やっぱり英語で読んでも面白い。10年ぶりくらいに読んだ第一話『医者はどこだ!( Is there a doctor?)』で涙が出そうになった。感動した!!!(某Twitter初心者)

 

登場人物が外国人風だったり、英語でもすんなりと馴染む感じがある。まず第一文が、"One day, somewhere in the Europe"で、設定が外国なんだから、当たり前か。

 

冒頭の金持ちのボンクラ息子が車で暴走するシーンの擬音は、まず日本語でも面白い表現だし、英語ではこう表現したのか、と一度で二度美味しい。

 

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ブロオオBRMMM、バンBAM、ブラアアーVROMMM

 

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枠に登場人物がぶつかるっていう演出は、海外では存在する(した)のだろうか・・・ 

 

台詞が全部大文字なので、最初は読みにくかったけど、すぐに慣れた。一度読んだことがあるので、分からない単語があっても大体予測出来るし、読み始めたら止まらない面白さ。

 

結論として、手塚治虫は英語で読んでも面白い!

 

 

Black Jack, Volume 1 (Black Jack (Vertical))

Black Jack, Volume 1 (Black Jack (Vertical))