ドーバーの絶壁

MUSICとLITRATURE

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ヨーロッパ近代史にハマった

今まで、”世界史”というものに若干の苦手意識を持っていた。大学受験の頃は世界史を先行していたにも関わらず、肝心の成績は振るわなかった。世界史マニアの友人に、「世界史のどこにそれほど惹かれるの?」と聞いたところ、「そりゃロマンがあるからだよ。…

Haward Goodall著、夏目大訳『音楽の進化史』

先週、池袋のジュンク堂にて大変面白い本と巡り会った。 ”はじめに”という導入部分の、以下の引用文を読んで欲しい。 音楽の歴史はまだ続いている。これからも誰かの創意工夫、新たな発見によって音楽は変革されていく。次の大きな飛躍がどこで起きるかはわ…

西蔭浩子『英語リスニングのお医者さん』

英語に関して、苦手意識を持っている日本人は多いと思う。僕もその一人であり、大学受験のときは英語が得意科目で、とりわけ読解は格好の点稼ぎにはなっていたのだけれど、いざ勉強という枠からはみ出した途端、字幕無しの洋画はサッパリ解らん、大衆小説の…

ケネス・B・パイル『欧化と国粋』

日本の政治は兎にも角にも高齢者びいき、それも当たり前で代議員が老人ばかりだから、それならば、若い人たちが政治を執ったらどうか・・・という事を考えたりする。ところが150年ほど歴史を遡ると、そのような実例が日本には存在している。時は19世紀半…

Pet Shop Boys / New York City Boy

とってもイケてる曲に出会ったので投稿! 1999年発表、Pet Shop Boysの『New York City Boy』! 有名な曲らしいので、ご存知の方は「ああこれね」ってなるかもしれないけど、僕が抱くNYへの憧れをそのまんま表現したような、キラキラとしたサウンド・・・ Pe…

ラフォルジュルネ2014東京でラフマニノフとベートーヴェンを聴いた〜その2

仕事で、1979年の紅白歌合戦の音源を聴く機会があった。司会は山川静夫と水前寺清子、最多出場は島倉千代子、初出場がサザン・オールスターズにさだまさし、選手宣誓に始まり、蛍の光で終わる、僕が未だ生まれていない頃の紅白。非常に活気に溢れている雰囲…

ラフォルジュルネ2014東京でラフマニノフとベートーヴェンを聴いた〜その1

先日は久々の投稿で日本文学史における不朽の名作、漱石大先生の『明暗』を、「会話文の凄さ」という観点から取り上げた。まあしかし、これは完全に筒井康隆『創作の極意と掟』の影響を受けている訳で、この小説の魅力の極々一端に過ぎないんだろうなと思う…

夏目漱石『明暗』

久しぶりのエントリー。そう言えば前回は、佐村河内守と、現代音楽の扱われ方についての所感を書いた訳だけれども、読み返すと改めてひどく退屈な内容だなあと思った。何でもいいからブログを書こうという見切り発車に時事ネタを絡めて、偉そうに自分の意見…